第3章 Together when... ラビ切裏
「ん…あ…?」
真夜中、ラビは目を覚ました。
いつの間にか泣き疲れて眠ってしまったのだろうか。
すると、自分の腕に留めておいたの姿が消えている事に気付いた。
「…!?」
まさか、もう!?
嫌な予感が背筋を凍り付かせた。
ラビは急いで服を着ると、寝室を飛び出した。
部屋を出てすぐに、の姿は見つかった。
が───
「久しぶり~兄弟!」
「覚醒お疲れ様でしたv ♡気分はどうですか♡?」
「平気ですよ、伯爵」
と話していたのは自分達の宿敵、千年伯爵とロードだった。
何故、といわれれば今なら説明はつく。
けれど
(もう覚醒は完了したのか?)
小槌に触れていた指先が震える。
もう、この時が来てしまったのか、と───
「っ!」
ラビの手元から小槌が滑り落ち、長い通路に乾いた音を立てた。
「おや♡」
「あ~ブックマンの」
「…ラビ…」
3人が一斉にラビを向く。
ラビは伯爵とロードに小槌を向けて言った。
「いつ…覚醒したんさ…?」
「………」
は黙ったまま答えようとはしなかった。
「俺を…騙してたのか?」
「ラビっ「教えてあげるよ~ブックマン。
はね、ノアとして目覚めてすぐに覚醒は完了したんだよ~。でもブックマンの為に殺したい衝動を抑えて2日間も一緒に過ごしたんだよ」
の言葉を遮りロードは言った。
「…本当なのか?…」
じゃああの二日間は?