第3章 Together when... ラビ切裏
に残された期間は後二日。
二日後の夜、ノアの覚醒による発作が始まる前に、
ラビは彼女の命を奪うという“任務”を任された。
なんと無慈悲な、と周りが言う中、元帥達はその期間までラビをの側に置いておく、という事を条件にラビと約束した。
どうせなら愛する人の手でという、元帥達の最期の優しさなのかもしれない。
けれど、いくらそんな配慮があったって、愛する人の死を知りながら指を噛んで見ているだけというはとても辛い。
何か他に方法はないのか、とラビは言った。
だがコムイは静かに首を振った。
任務を受けてはや二日が経った。
ラビとはあれからお互いの想い、存在を確かめ合うように身体を重ね続けた。
誰もそんな二人の哀しい運命に近づける者はいず、静かに二人のいる隔離された別館を見守っていた。
ズッズチッ
「ハッ…あっ、ああっラビッ」
「…くっぁ…!」
何回絶頂を迎えたか、分からない。
だが、お互いに喰らった悲しみを埋めるのには足りなさ過ぎる。
「愛してる…!愛してるっ…」
「ラビっ…もっ…ああッ!」
ラビ自身がビクッと震え、膣中に熱いものを流し込んだ。
あのまま、幸せな時が続けば、この行為で新たな命が生まれたかもしれないというのに───
神はどうしてこうも、残酷なのだろう…
「ビ、ラビ…」
気付けばが自分を見つめていた。
「泣かないで…ラビ」
の白い指先が頬を撫でると、自分が泣いていた事に気付く。
「泣いていたら、安心して眠れないよ…」
「…ごめん…ごめんさ…!」
を抱きしめたまま、ラビは泣き続けた。
そう、この涙と同じようにのノアの印が流れてしまえばいいのにと───…