• テキストサイズ

songs(R18)

第3章 Together when... ラビ切裏







「お前が消えて、悲しむ奴がいないとでも思ってるのか!?
お前が死んだら、俺は…俺は…」

「ラビ!」

パシンッ

渇いた音が、部屋に響いた。


頬が熱い。



に殴られたのだと解るのにたいした時間は必要なかった。

「しっかりして、ラビ…」



はラビの手を取り、自分のと重ねる。


「私…死ぬ事が1番怖いなんて一度も思った事ないわ。


私が1番怖いのは貴方を傷つける事…


私の全てが、ラビ、貴方だから…




貴方を好きな私のままでいたいの」



重なる手を通して、の温もりが、震えが伝わって来る。


「前を見て、ラビ…貴方にしかできない事が今目の前にある。
それから目を反らせば、きっと後悔するわ。」



「…」



「後数日しかない命…ずっとラビを想い続けていたいの…」


の頬を涙が伝った。



ラビも涙に濡れた目でを捕らえるときつくきつく抱きしめた。





今あるこの温もりが、消えぬようにと───
/ 412ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp