第3章 Together when... ラビ切裏
「お前が消えて、悲しむ奴がいないとでも思ってるのか!?
お前が死んだら、俺は…俺は…」
「ラビ!」
パシンッ
渇いた音が、部屋に響いた。
頬が熱い。
に殴られたのだと解るのにたいした時間は必要なかった。
「しっかりして、ラビ…」
はラビの手を取り、自分のと重ねる。
「私…死ぬ事が1番怖いなんて一度も思った事ないわ。
私が1番怖いのは貴方を傷つける事…
私の全てが、ラビ、貴方だから…
貴方を好きな私のままでいたいの」
重なる手を通して、の温もりが、震えが伝わって来る。
「前を見て、ラビ…貴方にしかできない事が今目の前にある。
それから目を反らせば、きっと後悔するわ。」
「…」
「後数日しかない命…ずっとラビを想い続けていたいの…」
の頬を涙が伝った。
ラビも涙に濡れた目でを捕らえるときつくきつく抱きしめた。
今あるこの温もりが、消えぬようにと───