第22章 Why 神田パロ切甘裏
「どうしてそんな事言うの?何をそんなに震えてるの?」
はそっと神田の手を包んだ。
「っ!…熱い」
は立ち上がり神田の額に手を宛てる。
「なにすんっ」
「凄い熱…いつから…」
そう言えば呼吸が荒い。
様子もおかしかった。
ズル…
「あっ!」
「ちっ…!」
ついに神田は崩れ落ち、に支えられながらソファーに横になった。
「待ってて、先生呼んでくるから!」
ーーー・・・
「過労ね…最近いろいろあって、疲れたんでしょう…」
「過労…こんなに若いのに?」
あれからは先生と共に付きっきりで神田の看病をした。
苦しそうだった表情は、今や随分落ち着いて、静かな寝息を立てていた。
よっぽど辛かったのだろう。
ベッドに移動する時、肩を貸せばすんなり応じてくれた。
「あなたはここでは1番年上だから、言っておこうと思うの」
片腕を掴み、目線を下に落とす女性に、は首を傾げた。