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songs(R18)

第22章 Why 神田パロ切甘裏





ーーー・・・


「あ、今朝の」

図書室に行こうと夕暮れの射す廊下をひとり歩いていると、ある一室でソファーに腰を下ろしている神田を見つけた。

彼はを振り向くと、ぎろりと睨み付けた。

「えと…神田君、だよね?私、。この孤児院で1番年上なの」

よろしくね、と手を差し延べるが神田はそれをスルーした。

しかもずっと無言でこちらを睨みつけているので、恐ろしい。

「君…もしかして」

はハッと何かを察した。

何人かこの孤児院にもいる、

孤児になる前、何かの事故に遭って、それで…


「声がでな」
「俺はそんなにやわじゃねえ」

低い心地良いトーン。
神田の声だと認識するのに少し時間がかかった。

「あ、ごめんなさい。ずっと黙ったままだったから…」
ほっと安堵の息を漏らしにこやかに微笑む。

「入ったばかりで不慣れだと思うけど、仲良くしようね?」

もう一度手を差し出す。

けれど神田はに向かって小さく舌打ちする。

「誰にでもそんな顔する奴なんか信用出来るか」

吐き捨てるように言った。

は呆気に取られて声を詰まらせる。

神田は、その綺麗な顔を歪めて言葉を発する。

「俺の事だって、どうせ可哀相だとか思ってんだろ?こんな俺に、同情してんだろ?」
「なっ…」
「俺の事なんかほっとけばいいだろ?
「ほっとける訳ないでしょ!同じ家族なんだよ?」

は思わず神田の前に座り込み、彼を覗き込んだ。



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