第20章 Time goes by 神田切裏
―――…
「んっやぁ…っはぁ…」
乱れるシーツの上で、行き場のないの手は神田の背に回された。
腰を引き寄せられ、よりいっそう深く繋がる。
神田がゆっくりと腰を揺らしはじめる。
「んっんぁ…ぁっあっ」
「…っ…はぁ…っ」
神田は熟知したの感度の高い場所をえぐるように突き上げる。
「ぁっやぁ…あっ…ぁ…っ」
涙が頬を伝っていく――…
「なん、で…っ…泣いてんだよ…っ」
「ご、ごめ…」
ただ、ユウが愛しすぎて
それが哀しすぎて…
「ユウ…ぁっ」
できるなら、
もう一度あの頃に戻りたいよ…
信じる事の大切さも忘れて、
ただ安らぎとか、真実を求めてお互いを傷付け合っていた私達…
その傷痕が消えた時、ちゃんと前を見据える事ができるかな…