第20章 Time goes by 神田切裏
そう、
その時まで…
“Say good bye”
でも、いつまでも…
貴方が大好きだから…
「あっんっゃぅっ…はぁあっんっ…ぁっあっああぁっ」
びくりと、身体が、秘部が痙攣する。
は絶頂の近い神田の腰に、脚を絡ませた。
「なっ……っ?」
「いいよ…膣中に出して…」
最後…
本物じゃなくてもいいから…
貴方の愛を受け止めたい――…
神田はぶるりと身震いして…
の膣中に熱を出した…
それから何度も…
何度も二人は果てた
愛する人とのセックスだからこそ、激しく求めてしまうと言うけれど…
それは嘘…
本当に心から大切な人なら、身体を壊させるまで無理なんてさせないし、
一回すれば、心が通じ合っているならば…満たされるはず…
私達はもう心を通わせなかったから、いくらでも求め合った
不思議…涙が溢れてくる…
大好き…
大好きだったのに…
どうしてこんな事になったんだろう…
きっと長く居すぎた…
長く一緒に居たらいけないの?
じゃあ結婚はどうなの?
…私達は、まだ幼くて…
何か進展しないと気が済まなかったんだと思う…
恋人らしく…
ただ手を繋いで、キスをして…
それだけでよかったのに…
でも、ユウは最後に…
自身の過去を打ち明けてくれた…
“あの人”の事も…
また、涙が溢れたよ…
もう貴方の1番ではないし、
貴方も私の恋人じゃない…
私達は、終わったんだ…
この選択で、良かったのか、なんてわからない
好きだから、人は狂ってしまう…
愛し過ぎて、壊してしまった私達の関係…
いつか、時が過ぎて、その事を愛しく思える日が来る頃に…
また、貴方の元に戻れる事ができるかな…
その時まで…
さよなら、愛しい人…
End…