第17章 恋愛写真 クロス切裏【HEAVEN番外編】
「そう言うと思ったから、お前にある店をやる」
「…店?」
はキョトンとクロスを見上げた。
「夜の酒場だ。楽な仕事じゃねぇが…その店のオーナーの座を、お前にやってもらう」
「夜の酒場…何か意図があるんですか?」
「その店の建つ場所は、他国の流通地点に位置する。様々な国の情報を集める事ができる。…わかるか?」
という事は、アクマの情報も出てくる。
そして得た情報をクロスに流す、という事だ。
「お前には酒場のオーナー兼、黒の教団、サポーターをやってもらう」
は、ぱっと明るくなった。
クロス様の…お役に立てる…!
「やらせて下さいっ」
新たに、やり通したい事ができた
クロス様はいつも私を見捨てないでいてくれている…!
それが嬉しくて、はクロスに抱き着いた。
「クロス様…愛してますっ」
クロスはふっと微笑み、
「俺はこれからお前と一緒にはいてやれなくなるが、それでも良いのか?」
と、言った。
「クロス様が、度々訪れて下さるよう頑張りますっ」
それはまるで少女のような笑みだった…