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第17章 恋愛写真 クロス切裏【HEAVEN番外編】





それから目が覚めると、クロスはやっと、私にあの化け物について話して下さった…

自身がエクソシストという…その化け物――アクマを破壊する者だという事も。

「じゃあアレン君も…」
「そうだ。あいつはまだイノセンスを使い慣れていないがな」

そう言って、クロスは煙草をふかす。

はその隣で、まだシーツに身を包んだまま彼の姿を見つめていた。

「俺のイノセンスである、聖母ノ柩の能力を昨晩、お前にかけた」「え…?」

は目を見開く。

「聖母ノ柩は相手の脳に働きかけて自由に操る事が出来る。
お前に気付かれないように発動させ、快感だけを得られるようにした…」

だから、処女膜は破れたのに痛みを感じなかったのか…

は納得したように、そして哀しむように俯いた。

クロス様なら、その痛みを受けてもよかったのに…

けれど、自分を思っての彼の行為だ。
嬉しい事に変わりはなかった。


「…私はエクソシストにはなれませんか?」
「イノセンスが適合者を選ぶ。こればっかりはどうしようもないな」
「じゃあせめて…っ」

は身を乗り出す。

「クロス様のお役に立つ事はできないでしょうか…?」


貴方の役に立ちたい。

貴方の為に…尽くしたい…


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