第17章 恋愛写真 クロス切裏【HEAVEN番外編】
「…んっ…ぁ…はぁっ」
「大分、声が出るようになったじゃねぇか」
柔らかな胸を揉み、片方は乳首の周りを舐める。
「ゃっぁ…そんっな事…っぁ」
舌先でピンと桃色の突起を弾く。
指は、滑るようにのしなやかな腰を伝い、秘部へと下りる。
何の前触れもなく白い下着に、手を差し入れる。
「きゃっ…ぁっ」
顔を真っ赤にして身じろぐが、クロスはその腰を押さえつけた。
「やっ…いやですっクロス様っ」
涙を浮かべ、は力なく首を振る。
きっとこれから訪れる底知れない痛みに怯えているのだろう。
クロスはふっと微笑み、そして手を動かした。
「綺麗に鳴けよ…」
「ゃっゃぁっ!」
クロスは中指を一本、の濡れた秘部に差し入れた。
は恐怖のあまり目をつむった。
だが、いくら経っても未開拓だという痛みが訪れて来ない。
は目を開き、クロスを見上げた。
彼は、自分が今まで見た事のないような…優しい瞳をしていた。
「痛くはしねぇ…と言っただろう…?」
確かに痛みは無いがどうやって…その事が疑問だったが、痛みの代わりに訪れる快感には酔いしれた。
「んっぁ…はぁ…っ」
クロスのの指が狭い膣中を拡げるように動く。
「なん、で…こんな…ぁっ」
初めてなのに、痛みが無いのだろう…
そればかりか、身体は慣れたように快楽に溺れている。
恥ずかしい…
僅かな羞恥は快楽に揉み消されてしまう。
指が二本に増える。
痛みはない。
「ぁっクロスっ様…ぁっ」
膣の入り口の何度も行き来する度に、の身体は電気が走ったようにぴくんと震える。
三本になると、圧迫感が押し寄せてくる。
「クロス…様…っ苦しいっ…ぁ…ですっ」
はクロスの首に腕を回す。
すると涙に濡れた美女に応えるように、そのオペラ座の怪人は深く口付けた。
「んっんぁ…っ」
舌が口内に滑り込んで来ると、びくりと腰が揺れる。
頬に手を添え、すっとしたきめ細やかな肌を撫でる。
はそれを心地よいと思った。
本当に、本当に彼が愛おしくて…
(貴方と繋がりたい…!)
まだ恐怖や羞恥が消えたわけではないが、愛するものを近くに感じていたい、そう思えた。