第17章 恋愛写真 クロス切裏【HEAVEN番外編】
白い…白い身体。
まだ男を受け入れた事のない、未開発の身体…
雨に打たれていたせいか、その身体は僅かに震えていた。
シーツに寝かした彼女の上に覆いかぶさり、濡れた髪を撫でる。
「寒いのか…?」
「えと…少し怖いです…」
吐息が前髪に掛かるほどの距離で、は素直に答えた。
こうして初めて男を受け入れようとしている彼女…
微かに恐怖に震えた瞳が自分を見つめる。
クロスは意味深げに目を細め、の唇をなぞった。
「身体の力を抜いて、俺に委ねろ…そうすりゃ痛くはしねぇ」
初めて異性と朝を向かえる少女を泣かす趣味は、生憎なかった。
「はい…」