第17章 恋愛写真 クロス切裏【HEAVEN番外編】
「そろそろいいだろ…射れるぞ」
そう言って、クロス自身を取り出す。
は恥ずかしさのあまり、その形質は見れなかったが、入り口に宛がわれたその熱に、身体を震わせる。
そして直感で、これは大きいと悟った。
「ぃっ…」
「痛くはしねぇと言ったろうが。大人しくしてろ」
クロスは面倒臭そうにの頭を撫でると、彼女の脚を引き寄せ自身を進め始めた。
「ゃっぁあ…っ」
けれどこの時も、痛みは感じず、ただただ何か熱いものが腹部を進んでくるのがわかった。
「く…流石にきついか…」
顔を上げれば、彼は面白い玩具を見つけたような表情をしていた。
「あの、クロス様…?」
荒い息を整え、は口を開く。
「なんとか入りきったな」
「あの、私…」
疑問がある。
自分は確かに処女の筈だ。
20年間生きている中、それの一歩手前の行為を何度かこの男から経験しているが、セックス自体は初めての筈だった。
なのに、まるで経験者のように痛みは感じず、ただ快楽を受け取っていた。
「どうし…ぁ…」
クロスが結合部に触れさせた。
彼の熱が、完全に自分の膣中に入っているのを確認出来る。
少し下に指先を移動させると、ぬるりとした感触がした。
手を戻し、それの正体を確認すると、それは紛れも無い鮮血だ。
処女の…証…
やっぱり初めてだった…
だが血が出ているのに…何故?
「ぁっ…あぁっ…んっ」
突然、クロスが揺動を始めた。
びくびくと、秘部の入り口が縮小すると、電気のような快感がを襲う。
「はっやぁ…あぁっあっ」
その快楽が時に怖くて、愛おしくて…
は必死にクロスにしがみつく。
「あっぁっ…クロス…様っ」
愛してます…愛してます…
誰よりも、何よりも…
彼はの首筋に、赤い情痣を残した。
「ふぁっ…ぁっあっ」
彼は何度も、を突き上げた。
「はぁっやっんぁ…んっんっ…ああっ」
何度も何度もは果て、
クロスの欲を、腹の上で受け止めた――…