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第15章 Re; デビット切甘裏【SNOW KISS続編】





必死の彼の表情を見て、は瞳を細めた。


ああ、

私をこんなにも心配してくれている人がいるのに…


私は、別の人を好きになった…


結局私は自分勝手で、


傷つけて

…ひとり辛いフリをした



周りが見えていなかったんだ。



被害者のようなフリして…


私のせいで傷ついた人にも気づいてあげられなかった…



そしてやっと気づいた。



彼は…デビットは1番私を心配してくれていた、


大切な人だった事を…


はデビットを愛しそうに見つめ、その頬に手を添えた。



「ありがとう…デビット…」


やっぱり、貴方も大切だよ…




「私を心配してくれて…愛してくれて…

でも、もう本当になんでもなかったの…

もう…いいの…」



デビットの瞳から涙が零れ、の頬に落ちる。



「愛してる…デビ」




きっと…きっとまた貴方を好きになれるよ、デビ…



今は言葉だけで悪いけど、いつか本当に心から言える気がする…




は両脚をデビットの腰に絡み付けた。



「…?」



キョトンとした様子で、デビットはを見下ろした。

そんな彼に、は微笑んで首に腕を絡み付けた。



「デビット…続きをして?」

「……」

「今まで、沢山心配してくれてたのにごめんね…
大好きだよ…」



貴方が大切だと言う事に、嘘はないよ。

ただ、今はそれが愛ではないと言う事…

友情のような…そんな感情…


今の私は、アレンくんを忘れられないから…



…もう彼に会う事はない。

いつか私の心は元に戻り、デビットを愛するだろう。


けどアレンくんと愛し合った事は、過去の記憶として私の中にあり続けるから…



キミを忘れる事が辛くて、泣く夜もあるだろうけど…


私は歩き出すよ

もし、



キミが恋しくなったら、キミと過ごしたあの時間を思い出してもいいかな…?


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