第15章 Re; デビット切甘裏【SNOW KISS続編】
「言えよ」
「あっ…んっ…」
乳首に歯を立て問いただす。
けれどは決して口を割ろうとはしなかった。
言ってしまえば、彼の身に危険が訪れる。
だから決して、は話さなかった。
そんな様子の恋人に、デビットは激怒して剥き出しの左腕に銃を投げ付けた。
「うぁっ!!」
ガシャン、と玩具のそれは床に転がった。
激しく痛みの走る左腕を抑え、はデビットを見上げた。
「デビ…」
そんな彼女を、デビットは悲しみの混じった怒りの眼差しで見下ろす。
「オレにも話せない事があるんなら、お前はもうオレのカノジョじゃねぇ…」
酷く怒りを押し殺した声で、デビットは言った。
「デビット…?」
「カノジョじゃなくなったお前を、オレは優しく抱いたりなんてしねぇ」
「ゃっ…!」
乱暴にベッドに押し倒し、組み敷いた。
「やめっぃや!」
「うるせっ殴んぞ!」
乱暴に下着を脱がし、ローションを秘部にかけると、自身を突き入れた。
「やぅっぁ」
十分に開かれていないそこに、デビットの熱が押し入ってくる。
多少、液の効果で緩やかに入るがやはり、微量の血はシーツに落ちた。
聴き入れたくない異様な音と、自分を捩伏せる少年の姿に、
は怯える。
「ぁっデビット…っ痛い…っ」
涙が目尻から零れ、シーツへ落ちる。
全てが収まりきると、一度行為を停止し、息を整えた。
「んだよ…っ」
「ぇ…?」
微かな痛みに顔を歪めていると、俯いたデビットの呟きが耳に入った。
「ロードには言ったんだろ?
なんでオレには言えねぇんだよ!馬鹿!」
「……っ…」
顔を上げた彼の顔は、今にも泣き出しそうな、
子供で…悲痛な表情をしていた。
「向こうであいつらにヤられたんなら、お前を抱きしめて、あいつらをぶっ殺しに行く!
あの怪我した女のエクソシストになんか言われたんなら、何発でも殴ってやる!」
繋がったまま身体を前に傾け、の頭の両側に手を付く。
「…だから、言えよ…!
お前が悲しんでる理由を!」