第15章 Re; デビット切甘裏【SNOW KISS続編】
「ぇ…?」
「んだよ、そんなに嫌かよ!」
シーツを掴み、デビットは怒鳴った。
「オレにキスされんのがそんなに嫌かよ!!」
「ち、違う…」
重ねてしまったのだ…
彼と、アレンくんとを…
「オレの事は好きでもなんでもなくなったのかよ!」
悲しい叫び…
はそうじゃない、と首を振った。
「突然で驚いただけだよ…怒らないで…」
そう弁解してはデビットに近寄った。
「デビ…」
そしてそっと頬を撫で、自分から唇を寄せた。
「ん…」
暫くするとデビットの手が自分の腰に回り、抱きしめられる。
ああ、前はこれが…
あんなにも愛しかったのにな…
やっぱり私は、アレンくんを愛してしまったんだ…
けど、絶対にデビットには気付かれないようにしなければ…
もし知ってしまえば、
確実にアレンくんを殺しに行くだろう…
それは防がなければ…