• テキストサイズ

songs(R18)

第14章 SNOW KISS アレン切裏








「ふぇ…っ…」


は泣き出した。

アレンはぎょっとしての肩を掴む。



「ど、どうしたんです?」


「約束、したじゃない…敬語使わな、いって…」



本当に見えない壁があるみたいで辛かった。



「私…嫌いになったの?」



アレンを見上げると、彼はを抱きしめた。



「嫌いじゃないよ、ごめん。


ちょっと、いろいろあって…」



アレンはの頭を優しく撫でる。


それからを抱き上げ、バルコニーを後にした。



「ちょっ、どこへ?」

「話したい事があるんで、僕の部屋に」

「え…?」




ラビから伝言で聞いていた事。

はひそかに頬を赤く染めた。



アレンは部屋に着くまで一言も話さなかった。






「アレン…くん?」



部屋の灯りをつけ、ベッドに降ろされたは彼を見上げる。



するとはベッドに押さえ付けられた。




「なっ…!?」



尋常じゃない力に、目を見開くと、自分を押さえているのは白い鉄腕だった。




「イノ…センス…?」

「、あなたは…



ノアなんでしょう?」


「!!」



を押さえ付けるアレンはそう言った。



「は…?何を…」



「僕を、殺しに来たんでしょう…でも事故に遭って、僕を騙して」




人間に成り済ました…




「………」



は観念したようにふっと息をついた。



「そうよ。私は伯爵と行動してたから、あなた達とは面識がなかったノア…


なんでわかったの?」




ズズズ…と回復した身体からノアの力が溢れ出し、聖痕が浮かび上がる。




アレンはその様子を見つめながら言った。



「ロードに…任務先であって、あなたの事を言っていました」

「ふうん…そっか、ばれちゃったか…」



だから随分早く帰って来たのね。

ロードの扉を使って…






/ 412ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp