第14章 SNOW KISS アレン切裏
パタン…
扉が静かに閉まると、は毛布を頭まで被った。
身体が、熱い。
鼓動が回りに聞こえそうなほど速い。
はこの感情が何なのか、予測はついていた、が
(違う!恋なんかじゃない!)
認めたくなかった。
自分が人間に恋をした等と…
は落ち着きなく身体を起こし、視線を下に落とした。
(私には、デビットがいる…)
最愛の恋人が…
(それに、アレンは敵…
そんなの、絶対ない!
ただ優しくしてもらっただけじゃない。
そんな事で好きになるなんて…
それに…)
はため息をついた。
「叶うはずない…」
私はノアで、アレンはエクソシスト…
一緒になる事など許されない。
腕には、大分治ってきたがまだ包帯が巻かれている。
医療班の負担を軽くするために、いつもアレンがやってくれる。
「一週間か…」
それまでには怪我も完治しているだろう。
けれど、
(長いな…)
アレンに、一週間も会えない…
の頬に、涙が伝う。
駄目、
駄目なのに…
(好きになっちゃ、駄目なのに…!)
伯爵、ごめんなさい
私は、私は…
エクソシストに、恋をしてしまったのです