第13章 One Memory ラビ切裏
好きだから、一緒にいたいのに…
「あっんぅ…ふっ…」
ベッドの上に俯せにされ、後ろからダイレクトに突き上げられる。
確かな快感と、胸の痛み…
それらが入り交じってシーツを涙で濡らす。
それに伴って愛液と、精液、そして血とが混じり合ったものがシーツを染めていく。
「ああっはぁ、あっあっぅんっ」
もう一度仰向けに倒され、深く深く身体を繋ぐ。
「はっラビ…ゃあぁっ」
「嫌じゃないさ?こんなにぬるぬるで、やらしい身体さ」
嗅いだ事のない、独特の匂いが結合部から生まれる。
「はああっんっ…あっ、やあっはぁ…っ」
――やっぱ、最高さ…
ラビはの締め付けに酔いしれる。
限界は次第に近づいていく―…
「はあ…はっ……」
股間がの血で塗られていく。
処女のように敏感に反応する。
「はあぁっ…んっぁ…ラ、ビあぁんっ」
「もう、イクさ…っぁ!」
腰の動きが一層速くなり、の身体を揺らす。
「やぁあっ…あっふ、んぁっはっ…ラ…ビ…ラビ激しっ…っぁ」
が手を伸ばす。
だが、ラビがその手を取る事はない。
「…っ」
大好きさ―…
「嫌い、さっ…」
だからどうか、俺を嫌いになって
俺からお前を解放したいんさ…
だからこのキスも、
これで最後――…
「あっふぅっ…」
口つけた時、の涙が頬に触れる…
唇を離したラビは、もうを見る事はなかった。
振り向けば、二度とお前を離せなくなってしまいそうで…