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songs(R18)

第13章 One Memory ラビ切裏





パコンッ



「った…」

「こら!ダメじゃない。こんな所で他の班の子といちゃついちゃ」


怒った表情でリナリーが俺に指摘する。


「が怒っちゃうわよ!」


俺が腰に手を回していた女の子が驚いたように目を見開いた。


「え~、ラビさんまだ別れてなかったんですか?あんな大人しそうな人と」


は普段からみんなと一緒に騒いだりするんが苦手な子さ

だから回りからも内気な性格だと思われがちだけど、俺の前じゃ笑顔を絶やさない。


あの笑顔が可愛くて、先に告白したのも俺からだったりする。




「あの人綺麗系ですけど内気じゃないですかぁ~早く別れちゃって下さいよ~アタシとかどうですか?ラビさんの好きそうなタイプ!」




そう言って媚びってくるこの女に、俺は静かに内心キレた。



別れる?

馬鹿かこの女。

俺がを手放すわけないだろ




「悪ぃけど、そんなん有り得ないカラ。あいつは頭もいいし、お前なんかよりうんとイイ女さ。


俺から見てお前みたいな奴が一番嫌いなんだよ。」




遊び人…

自分を見ているみたいで…

本当は素直になりたいのに…





「消えてくんない?」


結局キレてしまった。


を悪く言う奴は絶対に許さない。

でも、イイ女といいながら毎回いじめてる俺は矛盾してるな、と苦笑する。


その女の子は涙目で俺の前から去っていった。



それを見ていたリナリーは怖ず怖ずと口を開いた。



「――言い過ぎじゃない?
あの子も、ラビが好きだから言っただけなのに…」

「俺はの悪口言う奴は絶対許さないさ」

「…ラビって、ちゃんとの事想ってるのね。いつも他の子達といるから………見直したわ」



リナリーはどこか嬉しそうに微笑んで、その場から去った。




「そんなたいそうな事じゃないさ…リナリー…」


ラビは自嘲するように呟いた。

俺は…醜い心の持ち主なんさ…




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