第2章 Serenade 神田 切甘裏 【三日月の続編】
益々赤ん坊のような彼の仕草に、は思わず口ずさんでしまう子守唄…
彼の背中を撫でながら唄う…
あの日に交わした約束
それはあなたを信じる事
胸に耳あて 愛を感じるの
このささやかな幸せが続きますように…
あなたの愛あたしも答えるの
あなたの胸に抱かれ
あなたの匂いに包まれて
不安はないの
あなたがそばにいるから…
星空の彼方へ行った君に、
触れることは できないけど
今夜も夢を見るよ…
「…そばにいるから…」
口ずさむ程度の歌に、の意識も次第に遠退き、彼の頭を包み込むように抱いて、眠りについた…
大好き…ユウ…
この子守唄は、
あなたと、私の未来を繋ぐメロディー…
ずっと、ただそばにいたい…
ユウ…