第10章 「アイシテル」 ラビ切甘裏
ラビはを抱きしめた。
「ごめん…俺、お前に自分の想い、押し付けてた」
「ラビ…」
「お前が辛い顔を隠して、無理に笑ってるの、知ってたのに…」
それでも、言ってやれなかった…
彼女を安心させてやれなかった…
「愛してる…」
「!」
未来は、誰かと歩むもんだろ?
ひとりじゃない。
に自分の気持ちを伝えないと、お互い幸せになんてなれない…
「愛してる、愛してる…ダメだ。こんな言葉じゃ納まらない…」
強く、強くを抱きしめる。
そっと、ラビの背にの腕が回された。
「大丈夫…伝わってるよ、ラビ」
ラビとは顔を見合わせると、ごく自然に唇を重ねた。
甘くて温かくて、もっと感じていたい…
ラビの手は、の寝着に伸びた...
ーーー・・・
優しくをベッドに下ろすと、再び唇を重ね合わす。
「ん…ぅ…」
初めてのキスに戸惑うの歯列を舌で割り開き、口内に舌を入れての逃げる舌を絡めとる。
「ん…んん…っ」
ざらりとする感触と、淫らな水音が聞こえ始める頃、ラビはやっと唇を放した。
離れた拍子に、二人の混じり合った唾液がの口端から洩れる。
初めてのキスにうっとりとしているはとても色っぽく、下半身の熱を押さえられないでいる。
の寝衣のボタンを外して左右に開く。
白く細い首筋、次に淡い桃色の下着が現れた。
「ゃ…ラビ…」
恥ずかしいのか、真っ赤に染めた顔を覆うように手を被せる
の額に、ラビはキスを落とす。
「隠すなよ…の可愛い顔、俺に見せて」
フロントホックを外すと、弾けるくらいのの乳房が現れた。
そしてやや強引だが、顔を隠しているの手を退かす。
「やっ…」
そのままシーツに押し付け、まじまじと彼女の表情を伺う。