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songs(R18)

第10章 「アイシテル」 ラビ切甘裏






ーーー・・・






「ラビ!お帰り」

「コムイ、は!?」


あの後急いでホームに帰還して待っていたコムイの胸倉を掴み、

の居場所を尋ねた。



苦しみながら、コムイはは自室じゃないかなと答える。

嫌な未来を頭に浮かべたまま、ラビはの元へかけて行く。








ーーー・・・





コンコン…

『はい?』


ノックの後、返事はすぐに返って来た。

「、俺」

息を整えながら言う。

ガチャとドアが開き、が顔を出した。



「ラビ…?」

「ヘヘ、ただいま」


平然を装い、ラビは部屋に入れられた。

ベッドに腰を降ろし、ラビがを見上げると、彼女は俯いたまま窓際に佇んでいた。


「、どうした?寂しかったか?」


やっぱりおかしい、と思いながらも顔には出さず、に向けて両手を広げた。


けれどはラビを見ようとせず、ずっとその場にいたままだった。


「?」

「…ねえ」


初めてが口を開いた。


「ラビは、遊びなの......?」

「へ…?」

「私馬鹿だった…ひとりで舞い上がって、本当はあなたの掌で躍らされていただけだったのに…」

「ち、ちょっと待てよ。何言ってるんだ?」


涙を溜めるに駆け寄りラビは細い肩を掴む。

けれどはそれを身をよじって否定した。


「触らないでよ!私の事好きでもないくせに!」


初めて怒りをあらわにしたはラビが予想通りのを口にした。


「人の心を弄んで、あなたって最低ね」

「落ち着けよ!俺はそんな事…」


「じゃあ何で…何で好きって言ってくれないの!?」




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