• テキストサイズ

songs(R18)

第9章 どうして君を好きになってしまったんだろう 【Dear番外編】






「アレン君はやっぱり優しいね。でも、今は自分が何をしたいか…考えて…


あなたが何処へ行って、誰に何を言いたいのか…

もう答えは出てる筈よ」



リナリーはそっとアレンの頬に手を添えた。




「アレン君…いつまでも過去に囚われないで。


あなたは十分後悔して、苦しんだ…

もう、自分を許してあげて…」




アレンはリナリーの細い身体を抱きしめた。




傷つけた、自分が傷つけた少女…


けれどなおも背中を押してくれる少女…





「ありがとう、リナリー…」



アレンは服を着直すと、振り向かずに駆け出した








もう、迷わない――…























カーン…カーン…




「っブーケ早く投げるさっ」



教会の扉が開けられ、そこにはありったけの歓声が押し寄せていた
エンゲージリングを交換し合ったと神田は、顔を見合わせ微笑んだ。




そしては手に持ったブーケに目を落とした。




ピンク色の薔薇で飾られた美しいブーケ。



はこれを受け取った人に、感謝の言葉を贈るつもりだ。





「行くよっ」






高く、


高く思いきり空へ飛ばした…




「、必ず幸せにするからな」



「…うんっ」





空へ視線を上げる人々には、新郎新婦の甘い口付けなど目に入らなかっただろう…






/ 412ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp