第9章 どうして君を好きになってしまったんだろう 【Dear番外編】
「あっひ、ぁ…あっアレン…くっ」
けれど、もうきっと後悔しない
勇気を振り絞って、君が幸せである事を…
ただ、祈らなくては…
「ああっ…んぁっあっ」
それが人の道を歪めた僕の償い方だ…
「リナ、リー…」
「やぁぅ…っぁ、あああっんっぁ…」
リナリーの腰をしっかり支え、強く繋がる。
締め付けが心地よくて、アレンはうっとりと天井を見上げる。
涙が、頬を伝う…
「リナリー…っ」
「はぁあっ…んっぁ…アレンくっあっあっ…ゃ、ぁああっ」
ビクンとリナリーの身体が反り返り、アレン自身を締め付けながら達した。
だらりとするリナリーの身体から、猛った自身を引き抜くと洗面台の蛇口を捻りそこに熱を流した。
「はっ…はぁっ」
久しぶりの快感。
けれど押し寄せる罪悪感…
「リナリー…」
そっと、自分を受け止めてくれた少女を向いた。
するとリナリーは、アレンの手を強く握り、言った。
「行っておいで、アレン君」
「…ぇ…?」
「式、もう始まってるわ。
教会から出てくるところね…
行っておいで?」
まるで背中を押されるような声、けれどアレンは惑った。
「そんな、リナリーを、このままでは…行けません」
「私はいいの。もう少し休んだら、また後で行くから…」
「そんな、理不尽過ぎます…」
リナリーの想いに応えられず、
彼女の純潔を奪い、
傷ついたその身体をほって行くなんて…