第2章 月夜に咲くのは甘い花
~澤村side~
西「なぁ、龍よ・・・あの2人、いつまでイチャイチャするつもりだ?」
田「オレが知るか!」
木陰に身を隠しながら、2人がポソポソと話している。
菅「つーか、花火・・・よりも、あっちに目が離せないっつーか?」
旭「いや、あんま見るなよスガ・・・」
しかしなぁ・・・
いい場所があるという木下と成田の案内で、ここまで来たのは・・・いいとして。
日「まさかの先客?」
山「あはは・・・そうだね日向」
俺達3年の考えで、別行動させたのは・・・そうなんだけどな。
まさかここに来ていたとは、思ってなかった。
影「澤村さん、このままじゃ俺たち・・・」
月「ただの覗き集団」
・・・覗き集団。
それはちょっと・・・嫌だな。
西「あぁ・・・クソッ!力だけリア充かましやがって」
田「なんて羨ましい・・・ノヤっさん、ここはオレ達も潔子さんと!」
清「絶対有り得ない」
西・田「「潔子さんから絶対有り得ない頂きましたぁ!!」」
澤「あっ、バカ!大声出すな!!」
月「澤村さんのが1番大声・・・」
俺か?!
咄嗟に口を押さえて見るも・・・
月「手遅れ、デショ」
月島の目線を追って、俺も縁下達の方を見る。
そこには、さっきとは違い体を離した2人が・・・俺達のいる方を凝視していた。