第1章 夏は短し恋せよ男児
黒「うん、そら喋りすぎ」
赤「そんな風に考えてくれてたなんて知らなかった」
木「そら大好き!やっぱ結婚して!」
月「でかい声でそんな事言って恥ずかしくないの?
まぁ、嬉しかったケド…」
各々返事は返してくれたけど、
黒尾さんは片手で顔を抑えてるし、
赤葦さんはちょっと吃驚したような、困った様な顔をしていた。
木兎さんは再び私をギューしてるし、
蛍君は拳を口元に持ってってる。
蛍君のは、照れたりした時の昔からの癖だ。
!
…あれ?なんか、変な事を言ったけ?
月「これだから無自覚はタチ悪いんだよ。
俺は、そらの事が好きだから、そう言ってもらって嬉しいの。
これくらい分かりなよ、バカ」
木「ツッキード直球!」
月「柄にもない事言わせたんだから意識なよ」
あと、木兎さん五月蝿いです、と付け足して。
月「ほら、戻りますよ。結局海入ってないじゃないですか」
蛍君の一言で先ほどの空気とは打って変わって、
あぁ、確かに全員では入ってないな、と。
黒「そーだな、そらも俺らも忘れよう、な」
こくこく、とみんな頷いて、皆してパラソルに向かって歩き出した。