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ハイキュー!! 夏休みバトン!

第1章 夏は短し恋せよ男児


「あ!いた!」

みんなで探した甲斐があってか、
ゆうき君のお父さんお母さんはすぐに見つかった。


「ほんと、ありがとうございます。
なんと言ったらいいか…」

黒「いえいえ、僕達もすぐそこに居たものですから」

営業スマイルの黒尾さんがお父さんお母さんとお話してる。

「ゆうき、ほら、戻るよ」

お母さんの呼ぶ声に振り向くと

ゆ「ねぇお兄ちゃん。僕、見つけられたよ。
ありがとう」

木「おう!もう迷子なんかなるなよ!」

うん、と言ってお母さんと手を繋いでゆうき君は大きく手を振っていた。

木「じゃーなー!!」

木兎さんも子供みたいに大きく手を振っていた。


赤「じゃあ、俺らも戻りましょうか」

赤葦さんにコクリと頷いて、木兎さんの方に目を移す。

木「ん?どした?」

そら「いや、大したことないんですけど…」

木「なになに?俺そういうの気になるタイプ!」

ずいっ!と迫られちゃ逃げようもない。


そら「いや、あの…。
木兎さんがお父さんだったら
多分毎日楽しいんじゃないかな、なんて…」

木「じゃあ、俺との家庭築いちゃう?」

ニヤ、と木兎さんは笑う。
獲物を逃がす、という事を知らないあの瞳で。

そら「何言ってるんですか!」

そら「俺はそらの事だーい好きだから、
そうなっちゃってもいいんだけどなー!」

ギュッと抱き着いて、挑戦的な笑顔。

そら「そんな顔しても、ノッてやろうなんて私はなりませんよ?」

木「いーのいーの、そのうちそのうち!」


なんて頬にキスをする。

そして謎の宣言を残して、私の身体からパッと離れる。


そら(改めて思うけど、綺麗な腹筋だったなぁ…。
いや、そこじゃないし!
キスされましたか!されましたよね!)


赤くなったであろう顔を隠したくて、
黒尾さんから借りたパーカーのフードを被った。

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