第8章 おねがい♡サマー仮面【カラ松】
その後、私とサマー仮面は海で泳いだり、水を掛け合ったり、レンタルしたゴムボートに乗ったり、ビーチボールを投げ合ったりした。
疲れたら、一緒に砂浜で寝転がって空を見上げ、拾った可愛い貝殻を眺めながら、お互いの近況を話し合った。
高校の時には、カラ松くんとこんなに仲良くなるなんて思ってもいなかったな……。寄せては返す白い波を見つめる。
「カラ松くん、今日は来てよかったよ。すごく楽しいし」
「フッ! そうだな、ハニー! 海でサンシャインを浴びるオレ、700000サマー!!」
すっかり大泣きから復活したサマー仮面も嬉しそうに太陽を仰ぐ。
そういえば、少し喉が乾いてきたな……。さっき軽い昼食を取ってからは何も飲んでいない。私は立ち上がった。
「ちょっと自販機で飲み物買ってくるね。カラ松くんの分も買ってくるよ。飲むでしょ?」
「ああ。一緒に行こうか?」
「近いからいいよ。駐車場のそばに確か自販機があったはずだから」
私はビーチサンダルを履き直すと、財布を持ち、砂浜を出て駐車場へ向かった。
自販機はすぐに見つかり、二人分の飲み物を買う。海に戻ろうとした時、駐車場の横の道にある露店がふと目に入った。