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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第8章 おねがい♡サマー仮面【カラ松】


「もう無理……童貞のオレには……エロすぎてキャパオーバー……」


そう絞り出すと、サマー仮面はわんわんと泣き始めた。


「わ、分かったから! 自分で塗るから! カラ松くん、お願いだから泣かないで! ほら、みんな見てるから!」


鼻血を流しながら、変な仮面をつけて大泣きする成人男性はかなり目につくのか、通る人がみんな冷たい視線を向けてくる。


私は慌ててサマー仮面の鼻血と涙をタオルで拭いた。


「ううっ……愛菜ちゃん……スイートマイハート……うううっ……」


「うんうん、大丈夫だよ。私ならここにいるから。遊ぶのはやめて、しばらく休む?」


「ノー……愛菜ちゃんと遊ぶ……」


「分かった」


私は立ち上がるとサマー仮面の手を取った。サマー仮面も釣られたように立ち上がる。


輝く海と晴れ渡る空。夏なんてあっという間。泣いているにはもったいない。


「ほら、カラ松くん、行こう!」


私はサマー仮面の手を引っ張り、海へ向かって走り出した。




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