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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第8章 おねがい♡サマー仮面【カラ松】


「もう! 今度は何?」


「まずは日焼け止めだろう!? サマーと言えば、カレシがカノジョに日焼け止めを塗って、イチャコラするのが定番だろう!?」
サマー仮面が熱く主張する。


「あー、日焼け止めね。大丈夫だよ。SPF120のやつをちゃんと持ってきてるから。ほら」


私は鞄から日焼け止めを出すと、すぐに自分の足に塗り始めた。


「ノー! トゥーバッドサマー!!」
途端にサマー仮面が叫んで、あっという間に私の日焼け止めを奪い去る。


「な、何!?」


「自分で塗っちゃあ、ダメだ、ハニー! マイナス50000サマー!」


「えー……」


「オレが塗るから! 愛菜ちゃんはカッコいい彼氏と海デートしたいんだろうッ!? カッコいいオレとイチャイチャしなきゃ、デート気分を味わえないじゃないか!」


「カッコいい……? う、うーん、まあ、いいけど……じゃあ、向こうのパラソルの下に行こうよ」


私は、カラ松くんをパラソルの下に座らせると、自分もすぐ横にうつ伏せに寝転がった。


「はい、お願い」


「え……」
サマー仮面が固まる。


「塗るんでしょ? 早くしてよ」


「う、うん……」


なぜか急に大人しくなったサマー仮面は、日焼け止めを震える手で出すと、そっと私の背中に塗り始めた。


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