第8章 おねがい♡サマー仮面【カラ松】
「ちょっと、どうしたの? 本当に大丈夫?」
「フッ、ハニー、心配には及ばない。しかし、心配してくれるハニーもまたいい! 追加で20000サマー!」
「う、うん……? とりあえず、私、水着に着替えてくるね!」
鞄を持って歩き出すと、サマー仮面が慌てたように私の肩を掴んだ。
「ちょちょ、ちょっと待つんだ、ハニー!」
「どうしたの?」
「いいか? サマーにおいて、水着は最も重要なアイテム! 慎重に選ばなくては低いサマーしか貰えないぞ!」
「さっきから、そのちょいちょいサマー貰えるシステムがいまいちよく分からないんだけど……」
「いいからっ! 今回は特別にサマーの高い水着をハニーのために用意してきた!」
サマー仮面が水着を差し出した。
「何これ?」
「『かなりキワドイ水着』だ! これを着ればサマー間違いなし!」
「イヤ」
「ええっ!?」
「そんなの着れるわけないでしょ。自分で水着は持ってきてるから」
「そんな……マイナス5000000サマー……」
サマー仮面ががっくりと肩を落とす。
「とにかく着替えてくるね」
落ち込むサマー仮面を置いて、私は海の家に行き、着替えを済ませた。今日持ってきた水着はピンクの小花柄のビキニセット。上は胸元に赤いリボンが付いたホルターネック。下は紐で結ぶタイプのデザインだ。