第7章 ハロウィンナイトは危険なあなたと【十四松】
愛菜の身体が、律動に合わせて艶かしく揺れる。
「あ……んぁっ……あぅんっ……ぁんっ……ぁん……」
「はあっ、はあっ、愛菜ちゃんっ!」
その時、十四松の目に愛菜の白い首筋がうつった。
(あ……)
十四松は、腰を突き入れながら、愛菜の首元に顔を埋め、首筋を舐めた。
「あぁんっ!」
急に舐められ、愛菜が高い鳴き声を上げる。
十四松は愛おしそうに首筋に鼻を擦りつけた。
(ああ、愛菜ちゃんの美味しそうな匂い……血が欲しい……でも全部はだめだ……少しだけ……)
雲の隙間から月が顔を出した。澄んだ光が静かに二人を照らす。
十四松は愛菜の首に光る牙を突き立てた。愛菜が甘く啼く。
(美味しい……)
十四松は温かい血を味わいながら、そのまま律動を速めた。
「あっ………十四松くんっ……私っ……またっ……くるっ!」
「ぼくもっ! ぼくもイく! 好きだよっ! 愛菜ちゃんっ! あぁっ!」
二人は同時に昇りつめる。十四松は愛菜に抱きつきながら、首筋に顔を埋めて吐精した――。