第7章 ハロウィンナイトは危険なあなたと【十四松】
(愛菜ちゃんと抱き合える日がくるなんて、あの時は思いもしなかったよ……)
十四松が愛菜を見かけたのは、偶然だった。
いつものように血を求めて人間たちの街を彷徨っていた夜。ある家の窓を覗いた時、ベッドで眠る愛菜に一瞬で恋に落ちた。それから夜が来る度に、十四松は愛菜の寝顔を何度もこっそり窓から眺めた。
今すぐにでも侵入し、首筋に牙をたてて血を一滴残らず吸い尽くしたい。そんな衝動を必死に抑える。
やがて、人間のふりをして愛菜に近づき、恋人になって……。
ずっとこのままのはずだったのに。
(でも今日はハロウィン。怪しい魔力の宿る特別な夜。ぼく、我慢できなかったよ……)
もう後戻りはできない。十四松はぐっと腰を落とし、愛菜の中に入った。
愛菜が吐息を漏らす。
熱くトロトロにほぐれた蜜壷がひくつきながら、十四松の欲を咥え込む。快楽に溺れきった愛菜のそこはようやく捉えた男根を離すまいと絞め上げた。
「んあっ! き、きついっ!」
十四松が呻く。
(すぐに出ちゃいそう……でも、愛菜ちゃんをもっと気持ちよくしてあげたい!)
十四松は、力強く愛菜を突き始めた。