第37章 愛はなくとも君がほしい【カラ松】
「愛菜……こんなに濡れているなら、そろそろ……。だめか?」
「え?」
視線を上げると目が合った。カラ松は恥ずかしそうに顔を逸らす。
「いや……やっぱりさすがにまだ早いよな。わかっているんだが……」
私はハッと気づいて起き上がった。はちきれそうな下半身が目に入る。
「あ……いいよ! もう大丈夫だから!」
「でも愛菜はまだ物足りないだろう? 男はレディを満足させる義務があるからな」
もうっ、童貞のくせに何カッコつけてるの?
でも気にしなくても、私はカラ松とこうやって抱き合えるだけで幸せ。困らせたくないから、口に出しては言わないけれど。
「大丈夫。もう挿れていいよ」
「そ、そうか……。なら……」
カラ松は緊張した面持ちでふうっと大きく息を吐いた。
こっちまでドキドキする。私たち、本当にセックスしちゃうんだ……。
私はもう一度仰向けになった。カラ松は枕元にあった避妊具をゴソゴソと着け、私の太腿の下に膝を滑り込ませてくる。
別に不安にならなくてもいい。セックスしたからって友達関係が終わるわけじゃない。このまま気持ちを隠しておけば、きっと私たちは仲良しでいられる。
それに……本音を言うと、私もカラ松と早く繋がりたい……。
カラ松は私の膝を掴んで左右に開いた。大きく膨らんだ肉棒を蜜口に押し当てる。
「んっ……」
「くっ……」
同時に声が漏れた。
入ってくる……?
身構えたが、カラ松はすぐには挿入しなかった。肉棒を握ってヌルヌルと先端を擦りつける。もどかしい快感が襲ってきた。
「ぁ……ん……カラ松っ……! 何やってるの? 早く挿れて……!」
「なぁ、愛菜……」
「?」
名前を呼ばれ、私は目を開けた。苦しそうに顔を歪めているカラ松。挿れたいのをギリギリ我慢しているようだ。
「愛菜は、相手がオレじゃなくてもこんなふうに濡れるんだよな……?」
「え?」
次の瞬間、蜜口の上に来た肉棒がぐっと突き立てられた。
「ああああっ……!!」
太い。膣を押し広げてゆっくりと侵入してくる。