第37章 愛はなくとも君がほしい【カラ松】
本当にいいのか? おまえはオレのこと、友達だと思っているんだろう? なのにセックスなんてできるのか? たしかに頼んだのはオレだ。しかし好きでもない男におまえは抱かれるつもりか?
「お、おい……愛菜……」
愛菜は大きめのニットを頭から抜くと、躊躇せずスキニージーンズを下ろす。薄いブルーのショーツと形のいい丸い尻が現れた。
「っ……!」
思わずごくんと唾を飲み込む。
今までセックスしたいセックスしたいと騒いでいたが、想像で済んだからこそ気楽に言えていたのだ。実際にできるとなると、また話は違う。
「愛菜……む、無理しなくていいんだぞ? 愛菜には断る権利があるんだからな?」
「別に無理してないよ?」
ブラジャーを外した愛菜が振り返る。ふくよかな胸がおいしそうに揺れた。
「し、しかし……」
「狂った果実を味わいたいんでしょ?」
「…………」
それはまあ、味わいたいが……。
全裸になった愛菜が目の前に来る。オレは慌てて顔を横に向けた。
「カラ松」
「な……なんだ?」
緊張で声が裏返ってしまう。
「もしかして怖くなった?」
「い、いや……別にそういうわけでは……」
「親友なんだから気を使わなくてもいいよ。カラ松のしたいことをすればいいから」
したいこと……?
オレは顔を戻した。
一糸纏わぬ姿で立っている愛菜。女性の裸をナマで見たのは生まれて初めてだ。
したいことなんてたくさんある。今まで散々愛菜をオカズにシコ松してきたんだ。とても口では言えないようなイヤらしいことだって何度も妄想した。
愛菜の身体を今から抱けるなんて、考えただけでもう射精しそうだ……。