第37章 愛はなくとも君がほしい【カラ松】
愛菜は怯まず、指の腹で秘穴をスリスリと刺激する。切ないくらいの快感にオレはビクビクと痙攣した。
「も、もう無理だっ……! 愛菜っ……! 出るっ……!」
秘穴を弄られると同時に、肉棒も根元から吸い上げられる。オレはベッドについた手に体重をかけ、愛菜の喉奥深くを目指して力いっぱい腰を突き出した。
「愛菜っ! イクッ! イクッ! イクッ! ううううぅっ!!!!」
ドクドクと波打つ肉棒、ほとばしる精。呻きながら愛菜の口の中にたっぷりと注ぐ。あまりの気持ちよさに腰が勝手に震えた。噛み締めた唇から微かに血の味を感じる。
出して……しまった……。
オレは余韻に浸りながら茫然と天井を見上げる。
でも……めちゃくちゃ気持ちよかった……。
フッと力が抜け、オレは背中からベッドに倒れ込んだ。
ジーザス……これじゃまるで己の性欲のために愛菜を都合よく利用したみたいじゃないか。
違うんだ、愛菜。あまりにも君の口の中が気持ちよすぎただけで、オレはそんなつもりじゃなかったんだ……。ちゃんと告白する予定だったんだ……。
足元で愛菜が立ち上がる気配。枕元のティッシュを数枚取り、口を拭っているようだ。
オレはぼんやりとしてくる頭を振り、なんとか起き上がった。
「すまない、愛菜。イッてしまった……」
ティッシュをゴミ箱に捨てた愛菜が笑いながら振り返った。
「カラ松ってば、なんで謝るの? イッていいんだよ? そのためにしたんだし。も〜、いまさら何言ってるんだか。変なの」
「し、しかし……」
「出したら疲れちゃった? まだできそう? カラ松はセックスもしたいんだよね?」
「愛菜……」
部屋に流れるBGM。音量が小さいせいで、一定のリズムを刻む重低音だけが聴こえてくる。
愛菜はヘッドボードに手を伸ばすと、有線のスイッチを切った。オレに背を向け、服を脱ぎ始める。