第37章 愛はなくとも君がほしい【カラ松】
《カラ松side》
「お、おいっ……愛菜……?」
デカいベッドに腰かけたオレは目を泳がせた。
足元には蹲る愛菜。優しくオレの股間を撫でると、ショートパンツを下ろそうと手をかけてくる。
「ちょっ……待て!! ウェイトだ! 愛菜! 待てってば!!」
慌てて愛菜の手を止める。
「どうして?」
不審そうに見上げてくる愛菜。
「なっ……何をする気なんだ……?」
「何って……まず舐めたほうがいいのかなと思って」
「舐めるぅ!? 何をだ!?」
愛菜がとたんに顔を赤らめた。
「何をって……カラ松って女性にそういうの言わせたいタイプなの?」
「っ!? 違っ……そういう意味じゃなくて……!」
一体、どうなっているんだ……。
愛菜にラブホに連れ込まれたオレ。部屋に入ったとたん、すぐにベッドに引っ張っていかれた。言われるがまま腰を下ろすと、愛菜は屈んで突然オレの股間を触りだしたのだ。
なんというAV!
……じゃなくて、なんという事態!
もちろん嬉しい。嬉しいんだが……。
「ま、待ってくれ! まずはオレの話を聞いてほし――うっ!?」
愛菜が再び屈んでオレの股間を一撫でした。さっきからの刺激ですっかり固くなっている。
「話はあとでね」
きれいな指でつうっとなぞられた。
「ぐっ……! い、いや……あとじゃなくて今……」
オレの言葉を遮るように下着ごと一気に下ろされる。飛び出した竿が勢いよくしなった。
「じっとしてて」
「なっ……!?」
愛菜が軽く先端に口づけた。それだけで達しそうになり、オレはたまらず身体をビクつかせる。
オーマイガー! くっ……これは……まずい……。
彼女の小さな手が肉棒を強く握った。ぎこちなく擦り始める。とたんに甘ったるい快感が腰から走った。