第36章 おねえさんがしてあげる【十四松】
「っ……あ……き……気持ちいい……」
この体勢だと、愛菜さんがいやらしい顔でしゃぶっているのがよく見える。
あーやっぱりすっごくかわいい! もう大好き!
愛おしくなって彼女の髪や頬を撫でた。フッと表情を緩めて、舌を絡めてくる愛菜さん。
「ぐっ……!」
女の人の口の中って、すごすぎる。
明確に意思を持つ生き物のように蠢く温かい舌。ぼくの先端をチロチロと刺激したかと思うと、突然側面を力強く舐めあげる。
ゾクゾクと背筋に走る快感。歯を食いしばってひたすら耐えるしかない。
こんなの……もたないよ……また出ちゃう……。
次の瞬間、愛菜さんは強く男根を吸い上げた。
「ああ゛っ!!!!」
背を丸めて、情けなく喘ぐぼく。下半身全部が溶けちゃったんじゃないかと思えるような快感。
腰がガクガクしてくる。手をついているのが辛くなってきた。愛菜さんはまだ吸い続けている。
「愛菜さんっ……ちょ、ちょっと待ってよぉ! また……イッちゃうからっ……!」
愛菜さんは離してくれない。それどころか根元を握って擦ってくる。
「っ……」
出したい。とにかく出したい。でもこのままじゃ、愛菜さんの口の中に出ちゃう――。
「ふんぬっ!」
そのまま出したいという欲を必死に抑え、なんとかタッティを引き抜く。
「えっ? 十四松くん?」
驚いて目を丸くする愛菜さん。
「う゛っ!!!!」
その瞬間、耐えきれずに暴発してしまった。
愛菜さんの顔がみるみる白く汚れていく。
あー、これも……エロい……。
悪いと思いつつ、ぼくはそのまま精を吐ききった。
愛菜さんが目元を手で拭い、クスッと笑う。精液まみれのきれいな顔。なんていやらしいんだろう。
「びっくりした〜! 急に抜いちゃうんだもん!」
愛菜さんは笑いながらティッシュを取ると顔を拭いた。怒ってはいないみたいだ。
「サ、サーセン! 口の中で出したらまずいと思って……」
慌てて四つん這いから起き上がる。
「ふふっ、それで顔に?」
「そ、そんなつもりじゃなかったけど、間に合わなくて……」
愛菜さんは髪についた精液も丁寧に拭き取ると、ぼくの真正面に座った。