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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第7章 ハロウィンナイトは危険なあなたと【十四松】


「一旦、車を停めて、ここがどこなのか確認しようよ? ええっと、スマホ……」
愛菜が鞄を弄る。


十四松は、仕方なく車を停車させた。辺りは真っ暗。ヘッドライトに照らされ浮かび上がるのは、うっそうと生い茂った木々と先の見えない山道だけ。標識も看板も見当たらない。


「あれ? ここ、ネット繋がらないみたい……」
愛菜は、取り出したスマホを操作して青ざめた。


「どうしよう、十四松くん! GPSも使えないみたい!」
言いながら運転席を見て、愛菜は異変に気づいた。


十四松は、ハンドルに顔を押し付け、下を向いている。


「どうしたの!? 体調悪いの!?」


慌てて十四松の肩に手をやる。反応がない。


(もしかして気絶してるの!?)


「十四松くん! しっかりして!」
愛菜は、十四松の肩を揺さぶった。


「ねぇ、愛菜ちゃん……」
十四松が下を向いたまま、突然声を出した。


「よかった! 意識あるよね!? 大丈夫? どうしたの? 運転代わる?」


十四松は下を向いたまま、静かに言った。
「愛菜ちゃんはお菓子くれないの……?」


「え?」
何の話か分からず、愛菜は固まった。


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