第33章 青春性愛ストロベリー【一松/えいが松】
「お、おれ、でも、今はニートで……」
「松野くん」
奥田がまたおれの胸に顔を埋める。
「うっ!」
奥田のおなかにおれのイチモツが当たってしまった。
なんでこんなにガチガチに勃ってるんだ。誤解されそう。
「あ……奥田……おれ、今は……まずいから……」
離れようとすると、奥田は首を振った。
「やだ。やっと松野くんに会えたんだもん。離れないで」
背中に手を回し、逃がすまいとぎゅうっと抱きしめてくる。
「っ……」
抱き合っていると、奥田のしなやかで艶めかしい身体の線がよくわかった。
高校のころ、当然おれは奥田を想って何度も抜いていた。
そういえば、夏の日に奥田の制服のスカートが透けていることがあったんだ。日なたで立つ彼女。すらりとした足と白い下着がくっきりと浮かんでいた。あの日は走って家に帰った。トイレに駆け込み、何度も何度も抜いた。たまらなかった。
あのあと、友達に指摘されたらしく、奥田のスカートは透けなくなった。スカートの下に何かを履くようになったに違いない。たった一度だけ。でも、そのたった一度の光景が目に焼き付いて大人になった今でも離れない。
18歳のおれがあんなに夢見ていた奥田の身体が今、腕の中にある。
「お、おれも離れたくない……けど……今は本当にまずいから……」
息も絶え絶えに言葉を絞り出す。
くっついた奥田の身体をどうしても意識してしまう。
「まずいって……もしかして……」
奥田がちらりと下を見た。
「そう……それ……」
奥田は少し笑うと、さらにおれにしがみついた。
「大丈夫。気にしないよ」
「い、いや、おれが気にする……」
膨張した息子が奥田の下腹あたりに強く押し付けられる。下手したらそれだけでイッてしまいそうだ。
「松野くん……」
抱きついたまま、少し腰を動かす奥田。おれのものも擦られる。
「うあぁっ!」
思わず叫んでしまった。