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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第33章 青春性愛ストロベリー【一松/えいが松】


《一松side》


心臓が壊れそうだ。

何がどうなってるんだ……。

高校生の奥田に出会ったのも驚いたが、まさか成長した今の奥田にまで会えるとは思っていなかった。

「ん……」
奥田の漏れた声で頭に血がのぼる。

ずっと会いたかった。我慢していた。忘れようと言い聞かせていた。

抑え込んでおかなくてはいけない感情が溢れてくる。

いや、感情に任せるな。喜ぶな。ときめくな。

おれみたいな社会から脱落したニートが奥田と再会したからって何ができる? 蔑まされて終わりだ。

同窓会だって、ひどかった。

みんなの前で正座させられ、ニート村と罵られ、笑い者にされ。社会から見れば、おれたち六つ子は恥ずかしい存在なんだ。

奥田に会いたいなんて、奥田に謝りたいなんて、もう一度やり直したいなんて、燃えないゴミのくせにおこがましいんだよ。

「んんっ……」
奥田の柔らかい唇がおれの唇の上を滑る。

甘い刺激が全身を駆け巡った。下半身も熱くなり、つい前かがみになってしまう。

「っ……ん……んぅっ……」

離れなきゃいけない。なのに、キスをやめられない。

「っ……」

おれは本能に従って、奥田の口の中に舌を挿し入れた。彼女の肩がピクッと小さく震える。

奥田の口の中、すごく柔らかい……。

夢中になって口内を掻き回し、食べてしまいそうな勢いで舌を吸う。

「ん〜〜っ」

唇を離したときには、おれは顔中汗だらけだった。息も切れている。

「松野くん……」
奥田のうっとりした表情。そんな顔されたら、おれ、おかしくなる。

「ご、ごめん……おれなんかが……奥田と……」

股間が痛い。こんなに硬くなったことがあっただろうか。キスしただけで、このザマかよ。

「ううん、嬉しい……」
奥田が微笑む。

胸が熱くなった。また君の笑顔を見れるなんて。高校のときと全然変わっていない。もう二度と見れないかと思っていた。


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