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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第33章 青春性愛ストロベリー【一松/えいが松】


「は!? 奥田のスカートを!? おそ松兄さんが!?」
急に大きな声を出す松野くん。

「シッ! 静かにして! 見つかっちゃうよ?」

私はうしろを振り返った。誰も来ない。聞こえはしなかったようだ。

「あ……うん……ごめん……。でも、そんなの初めて聞いたけど……」
松野くんが口を押さえながら、小さな声で喋る。

「あれ? いわなかったっけ?」

「うん。おそ松兄さんがスカートめくりをやってたのは知ってたけど、まさか奥田もやられてたなんて……」

「あ、嫉妬した?」
私は松野くんの顔を覗き込んだ。

「べ、別に……」
松野くんが顔をそらす。

「もしかして、松野くんもスカートめくりたかったの〜?」

「は!? そ、そんなわけないでしょ……」

少し頬を赤らめ、気まずそうに答える松野くん。

「え〜、本当に?」

「ほ、本当だよ……」

私たちは足を止めた。話しているうちに自分たちの教室の前まで来ていたようだ。ドアに手をかけて引いてみる。ギイッと音がして、滑りにくい扉は開いた。

「わぁ! 懐かしい!」
私は教室に飛び込んだ。本当に記憶しているままだ。

松野くんもあとから入ってきた。そっとドアを閉める。

日が落ちかけ、教室の中はかなり薄暗い。私は窓に駆け寄り、外を覗いてみた。誰もいない校庭が見える。ここでよく外を見ながら松野くんと喋ったな。

「ねぇ、奥田……」
うしろから松野くんの声がした。

「ん〜? なに?」

「あのさ……」

「うん?」

振り向いた瞬間、真後ろにいた松野くんが突然しゃがんだ。

「えっ?」

バッと両手を前に出す松野くん。めくり上がるスカート。何が起こったのか、すぐにはわからなかった。

「薄紫のレース……」
松野くんがボソッと呟く。

「っ!! や、やだ! 何するの!?」
慌ててスカートを押さえる。ようやく松野くんにめくられたのだと気づいた。

「なんだ……『キャー』とかいわないんだ……」

「いわないよ!」

「おそ松兄さんにやられたときも?」

「それは覚えてないけど……」

「ふぅん……」

あれ? 松野くん、少し怒ってる?


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