第32章 咲き乱れよ愛慾の長春花【逆ハー/三国志松】
「隠さないでくれっ! みんなしっかり見たいんだ!」
おそ松帝もうなずく。
「そうだよぉ、おねーさん。一応、侵入者への制裁なんだからさぁ。酷いことはしない代わりにちゃんと股を開いてよ。おまえら、このおねーさんの大切なところ、しっかり見てあげて」
「「「「「ぎょい〜! ぎょいぎょい〜!」」」」」
カラ松たちは這いつくばるようにして、私の陰部を覗き込んだ。
「ここここここれが異国の女性の性器ですか……」
近い! チョロ松が今にも触れそうな距離で口を近づけてくる。
「おで、あそこ、ムズムズ、する……」
「あはー! 一松もタッティ? 我もー! おさまんない!」
一松と十四松は楽しそう。
「ほんっとにいやらしいね〜。もしかして、キミの国はこんなエロい女性だらけなの? 我、そっちの国に移住しちゃおっかな〜。ねぇ、もう触っちゃう?」
トド松がねっとりと視線を合わせてきた。
「最低! 民が少ないのはわかるけど、この国は本当にこんな男しかいないの!?」
イラッとして怒鳴ると、六人は顔を見合わせた。
「いないよぉ。さっきもいっただろ? 民どころか、本当に朕たち六人だけ!」
おそ松の言葉にカラ松もうなずく。
「フッ……しかも全員童貞だっっ!」
チョロ松がため息をついた。
「だから、寂しいんですよ。我々は女性と話す機会さえありません」
「女、いても、おで、無理、話せ、ない……」
「でもさー、天下とったら、おっぱい触り放題だよー!」
「軍師ってば何いってんの? 無理でしょ〜。天下取るとか、めんどくない? 楽しくワチャワチャしてればそれでよくない?」
「「「「「たしかに!」」」」」
トド松の言葉に全員が声を揃えて応えた。
この男たちは何をいっているの? 天下を取るのがめんどくさい?
そんなの考えたこともなかった……。この乱世に生まれたなら、覇者となり天下に名を轟かせたいと思うのは当然でしょ? 他に何を目標にして生きるというの?
「んじゃ、おねーさんも朕たちと楽しくワチャワチャしようぜ。そろそろ実践で教えてよぉ。おまえらも童貞捨てる覚悟で勇気だせよ?」
「「「「「ぎょい〜! ぎょいぎょい〜!」」」」」
この人たち、なんでそんなキラキラした目をしてるの? 戦で勝ったわけでもないのに。