第32章 咲き乱れよ愛慾の長春花【逆ハー/三国志松】
「だーかーら! ちゃんと解説してよ。ここが胸で、ここが乳首で……って」
「そんな下品なことできるわけないでしょう!?」
おそ松帝は私のうしろに回り、両腕を掴んだ。
「はい、膝ついて」
「え!? ちょ、ちょっと!」
無理やり膝をつかされる。
「んで、胸を張って」
「きゃ!? や、やだっ……」
ぐっと後方に引っ張られ、強制的に胸を突き出す格好になった。
五人はポカンと口を開けている。
「んじゃ、朕が童貞どもに説明してやろうか。はーい、これが乳房でーす」
おそ松帝が胸を指差した。
「「「「「っ……!」」」」」
全員がゴクリと唾を飲み込む。
「んで、これが乳首」
帝は胸の頂きを指差した。
「「「「「っ!」」」」」
カラ松たちが一斉に私の胸に顔を近づけた。
「っ! や、やめて! 息が当たるから!」
五人分の鼻息を感じ、ゾワッと悪寒が走る。ある意味、襲われるより気色悪い。
「おい、カラ松ぅ。乳首、触ってみてよ」
おそ松帝がニヤニヤしながらカラ松を誘った。
「…………」
さっきまでの猛々しさはどこに行ったのか。カラ松は顔を赤くして黙り込む。
「なんだよぉ、無理なの? おまえ、猛将なんだろ?」
「……そういう帝はどうなんだ? どうせ触れないだろ? 童貞なんだから」
「はあ!? んなわけねーし! 触れるし!」
トド松が呆れたようにため息をついた。
「帝ってぇ、そういうわりには一向に触らないよね〜。ダッサ〜い」
「う、うるせえっ! おまえらもだろ!? 次行くぞ、次! 今度は下な!」
おそ松帝が大声を出す。
やっぱり、この人たち、女性に慣れていないんだ……。
国が栄えず民がいないせいなら、少し同情してしまう。もちろん、だからってこんな辱めを受けるのは嫌だけど。
考えていると、突然腰を掴まれた。おそ松帝は私を無理やり床に座らせ、うしろから両足首を掴む。左右に引っ張られ、五人の前で思いきり御開帳。おそ松帝にもたれながら股を広げた状態になってしまった。
「きゃあっ!? 見ないで!」
自由になった手で隠そうとすると、カラ松に掴まれ阻止される。