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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第32章 咲き乱れよ愛慾の長春花【逆ハー/三国志松】


「あなたたち……まさか本気で……」

さすがに六人の男性に太刀打ちできる気がしない。

この国では私の立場はいわば捕虜。逃げられない限り、何をされても文句はいえないのだ。恐怖で喉がカラカラになる。私は無理やり唾を飲み込んだ。

「ああ、そのまさか。朕たちは本気だ……」
おそ松帝が一歩踏み出す。

他の五人も頷いてあとに倣った。

まさか本当にこのまま襲われるの!? さっき一度は覚悟したけれど、三人相手とはワケが違う。六人はさすがに無理!

私は後ずさった。
「や、やだ! 来ないで! 乱暴はやめて!」

叫んだ瞬間、六人が目の前から一斉に消えた。

「へ?」

一瞬、何が起こったのかわからなかった。視線を落とすと全員が頭を地に擦りつけ、土下座をしている。

は? 何? なんでいきなり土下座?

「「「「「「我たちに女を教えてください! オナシャス!」」」」」」
六人の声がぴったりと揃った。

「はぁ?」

おそ松帝が頭を下げたまま、口を開く。
「朕たち、童貞だから女を襲うなんてやっぱ無理ゲー!」

「帝のいうとおりだ。ラブはあってもテクニックがないしな」
カラ松も頷く。

「できれば、あなたのほうからやっていただけると助かります」
これは文官のチョロ松。

「おで、女、知りたい。優しく、教えて、ほしい」
一松も土下座したままだ。

「あはー! 我たち、何もできないよー! でも桃はあるよ!」
桃を差し出す十四松。

「女のコから教えてもらえるのはいいかもね〜。やめようと思ってたけど、もうちょっと武将、続けてみよっかな!」
顔を上げて、きゅるんとウインクをキメるトド松。

「は? え? 私が教える? あなたたちに?」

「勝手に入ってきたんだし、そのくらいお願い聞いてくれてもいいだろ〜? な?」
帝の言葉に全員がうんうんと頷く。

「教えるっていわれても……」

「んじゃ、とりあえず裸になって身体のこと教えて! 朕たち、一生懸命覚えるから!」

え? ええっ!?

六人は顔を上げ、ちょこんと正座したまま私を見つめている。


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