• テキストサイズ

《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第32章 咲き乱れよ愛慾の長春花【逆ハー/三国志松】


許さないって、まさか斬首……?

身構えるとおそ松帝は私の目の前まで歩いてきた。ニヤリとゲスな笑みを浮かべている。

「この国、六人の男しかいないんだよ〜。淋しいんだよね〜。おねーさん、朕と遊んでいかない?」

「は? な、何を無礼な……」

「おーい、カラ松ぅ!」

私を捕まえた猛将カラ松がすぐに柱の影から飛んできた。

「帝おぉー! 帝おぉー! うぉりゃあああ! 帝おおおおおー!」

おそ松帝が顔をしかめながら、カラ松を指差す。
「こいつ、いつもこんなんなの。うるさくてさぁ」

「はぁ……。たしかにちょっと猛将すぎるようですね……」
私は同情を胸に頷いた。

乱世において、帝を支える将の存在は大きい。しかし、このカラ松という男は猛将というか……まあ、たしかに猛将なんだけど……。

「カラ松ぅ。このおねーさん逃げそうだからさぁ、手だけじゃなくて足も縛っておいて」
さらりとおそ松帝が命じる。

「御意(ぎょい)いぃぃいー! ぎょいぎょいーー! 帝おぉぉー! みかどぉおおお!」

あーもうっ、縛るだけでいちいちうるさい。唾飛んでくるし! 縛るときにちゃっかり私のお尻触ってるし!

そんなわけで私は両手両足を縛られ、身動きが取れなくなってしまった。

おそ松帝が上機嫌で私の頬をペチペチと叩く。
「こんな上玉、そう簡単には逃さないよぉ〜! 楽しませてもらわないとさぁ! ……てか、何を影からこっそり覗いてんだよ、文官!」

え? 

おそ松帝が振り向いた先を見る。柱の影から顔を半分出してこちらの様子を伺っている男がいた。頬を染めてモジモジと股間を押さえている。

「あ、あの者は?」

おそ松帝がヤレヤレと首を振る。
「あいつは文官のチョロ松。いろいろ小うるさいことをいってくるけど、実はクーデター起こすつもりらしい。帝の座を狙ってんの」

「はあ!?」

意味がわからない。たしかに三国志の世界はクーデターが付き物だけど、起こす前に帝にバレちゃってるってどうなの!?


/ 804ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp