• テキストサイズ

《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第6章 ドント・ストップ・ミー【おそ松】


愛菜が俺を見上げた。
「おそ松くんは私のこともう嫌いなの……?」


「…………」


何て答えりゃいいんだよ……。うまく言葉が出て来ない。


瞬間。


後ろからバットが飛んできて俺の頭に見事にクリーンヒットした。派手な音とともに俺は前のめりになって転びそうになる。


「いってーな!! 誰だよっ!」


振り返って怒鳴ると、バタバタと複数の足音が階段を駆け上っていった。


「おそ松くん……?」
愛菜の声に、慌てて俺は顔を戻す。


不安そうに揺れている濡れた瞳。目が合った瞬間、俺は胸をえぐられるような気がした。


「愛菜、ごめん……。俺が悪かったよ。愛菜の部屋に行って興奮しちゃって……」


今度は自分でも驚くほど、素直に言葉が出てきた。


「ううん、私もごめんね……。その、まだ怖くて……」


「あのさ、俺、ちゃんと我慢して待つからさ、もう一度付き合ってくんねーかな?」


頭を掻きながら言うと、愛菜が微かに笑う。


「もう一度って……私たち別れてたの?」


「あーいや、別れてねぇけど……」


愛菜は、今度はふふふっと笑った。
「じゃあ、おそ松くんは今もこれからもずっと私のカレシだよ?」


/ 804ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp