第31章 きれいきれいしましょう【カラ松】
「おっと、ハニー。じっとしていないと、そのままの格好で椅子から落ちることになるぞ」
動こうとして、私は初めて自分の身体が裸で固定されていることに気づいた。胸の膨らみを挟むように太い縄が背中から通され、腕も一緒に縛られている。足は膝を曲げM字に開脚した状態で左右ともそれぞれ縛られていた。まったく動かせない。
カラ松くんが私の太腿の内側に手を置いた。
「きゃあっ! いや! 触らないで!」
「ハハッ。そんな言い方はないだろ? 傷つくじゃないか」
「なんのつもり!? 早くほどいて!」
「そんなに怒るなよ。せっかくのビューティフル・フェイスが台無しだろう? まあ、オレはそんな愛菜も好きだが、な……。さあ、とにかく続きをやるからおとなしくしているんだ、ハニー」
続き? なんの?
カラ松くんが私の秘部に視線を戻す。よく見ると、私の下半身は泡まみれだった。恥丘にもたっぷりと泡が盛られている。彼の手に握られたものを見て、私はようやく何が起こっているのか気がついた。
「ひっ!? いや! な、何してるの!?」
細かい毛が泡に混ざって浮いている。私の繁みはすでに半分ほど剃られていた。
「何って、見ればわかるだろう? 少し寒くなってきたからって手入れを怠っているんじゃないのか? オレは優しいからな。どうせなら全部きれいにしてやろうと思って、な……」
カラ松くんがカミソリを繁みに当てる。ゾクリと恐怖が這い上がった。
「いやっ!! やめて!!」
「ん〜? どうしてだ?」
不思議そうに目を丸くするカラ松くん。まったく疑問に思っていない様子なのが怖い。
「なんなの!? 全部剃る気!?」
「ああ、中途半端に揃えるよりそのほうがきれいになるだろう?」
「はぁっ!?」
本当に何言ってるの? 意味がわからない! 意味がわからないっっ!