第6章 ドント・ストップ・ミー【おそ松】
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1ヶ月が過ぎた。
愛菜から連絡はない。俺も何も連絡していない。
あれから俺は何度も愛菜を思い出して抜いた。いやらしい唇、柔らかい胸、ピンと立った乳首、下着越しにぐっしょりと濡れていたあそこ……。思い出す度に俺はたまらなく興奮し、同時に泣きたくなるほど胸が締め付けられた。
これが失恋かよ……。
あんな可愛いくていい子、もう一生出会えないだろうな。愛菜は、もう俺のこと嫌いなのかな。愛菜の可愛いあの身体を、この先、誰か他の男が抱いたりするのか……。
出口がないと分かっているのに、同じことばかり考える。
2階の窓から外を眺めながら、俺は煙草を揉み消した。
「あれ? おそ松兄さん、最近、愛菜ちゃんと遊びに行ったりしないの?」
チョロ松が本をめくる手を止め、不思議そうに俺を見る。
「どうせ振られたんでしょ……」
ソファの上で猫を撫でながら一松が呟く。
うるせぇな……痛いところ突きやがって……。
俺はヘラヘラと笑った。
「あー、もう飽きちゃった。やっぱもっとエロくってセクシーなお姉さんがいいよな〜」