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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第30章 熱帯夜【逆ハー】


「愛菜ちゃん! やめてあげて! 一松兄さんは女の子に耐性ないんだから死んじゃうよ!?」

トド松さんが割って入ってくる。見ると、一松さんは顔中泡まみれのままで気絶していた。

一松さんってば、私を置いて先に気絶しちゃうなんて……イジワル。

仕方がない。

「トド松さん……」
私はターゲットを変えて近寄った。

「ひぃっ!?」
ヘビに睨まれたカエルのように固まるトド松さん。

よく見ると可愛いお顔してるなぁ……。一松さんも好きだけど、トド松さんも好き……。

「愛菜ちゃん、落ち着いて! ねぇ、とりあえず何か着よう? ボクのパーカーを持ってこようか?」

「パーカーなんていらないです。トド松さんも脱ぎましょ……?」

私はトド松さんに抱きついた。

「は!? ちょっ!? 愛菜ちゃん、待って! 嬉しいけど! 裸は本当にヤバイから! ねぇ!」

勢いあまってトド松さんと一緒に草むらに倒れこむ。下敷きになった彼にすかさず唇を重ねた。

「んん!?」

トド松さんが驚いている間にピチャピチャと唇を舐める。仄かに感じる甘い味。おいしい。

「ぁ……やめっ……あ……」
トド松さんの身体から力が抜けた。目がとろんとして気持ちよさそう。もう可愛いなぁ。もっと感じさせてあげる。

「んっ……トド松さん……好き……」

口内に深く舌を差しこみ、唾液を交換する。ゆっくりと味わい唇を離すと、トド松さんは苦しそうに呻いた。

「ボク……これを跳ねのけられるほど……強くないんだけど……」

理性と欲が闘っているのがわかる。我慢してるの? しなくていいのに。

「私と一緒に気持ちよくなるのはイヤですか……?」

白い花を彼の顔の前で振ってみせる。

「っ!!!!」

瞬間、トド松さんの目の色が変わった。


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